半沢直樹回想 中野渡頭取にみる理想の上司とは
半沢直樹のシーズン2が終わってしまい1週間が経ちました。
最終回は本当に期待以上の出来で、最後まで興奮しっぱなし。
特に悪魔に魂を売ったと思われた頭取が、まさかの熱い展開で私の掌は1時間グルングルン回りっぱなしでした。
そんな器が大きく、皆から尊敬される中野渡頭取。
正直私の理想の上司No1に駆け上がったわけですが、彼から学ぶ理想の像を考えてみました。
注:ネタバレありですので、これから観る方はブラウザバックしてください。
中野渡頭取に観る理想の上司とは
1.とにかく人の話を聞く!
幹部会にどっしりと座る頭取ですが、議論が始まっても終始聞き役に徹して途中で意見を挟んだり、持論を語ったりしません。
むしろ部下が議論が出尽くすまでとことん議論をさせます。聞くと話すの割合が9対1ぐらいです。
そして最後に決断の一言。どんなに揉めた会議でも、一通り言いたいことを行った部下たちはその決断に従うしかないのでした。
上に行けば行くほど主張が強くなってもいいのに、ここまで部下を尊重するトップは中々いないのではないでしょうか。
部下から相談された時、まだ話してる途中なのに勝手に結論づけて助言したりしてないでしょうか?
話を全部聞いてもらった後の助言と、途中で遮って言われる助言では全然印象違いますよね・・・人の話を傾聴するという姿勢が皆からの厚い信頼を得ている要因だと思いました。
2.部下の先の先の先の!将来まで考える!
最終回、半沢と頭取が語り合うシーンで頭取は半沢に将来は頭取になってほしいという思いを伝えました。そして出向を命じた理由を大和田に土下座まで要求したことに対する諌める思いに加え、将来の頭取として銀行以外の証券の経験も積んでもらいたかったと説明します。
部下にそこまで先の先の先までのキャリアまで考えてくれる上司を裏切ることなどできないと思ってしまうでしょう。そしてこの処置は大和田取締役も潰さずにチャンスを与えているというところが心憎い・・・実際水面下で大和田氏は頭取のミッションを誰にも知られず遂行していきます。
部下を育てるというのは色々ありますが、結局はキャリア形成に尽きると思います。部下に将来は自分を超えてほしいとまで思う器の大きさに感動してしまいました。
3.二手も三手も打つ周到さ
中野渡頭取の頭取のテーマは陽は行内融和、陰は尊敬する牧野副頭取の死の謎を追求することでした。後者は当然同等とはできなかったため、元秘書だった智美に人選させた富さんを検査部に置いて調査させるのです。頭取のどうしても達成させたいミッションだったに違いありません。そしてそのミッションに成り行き上で半沢も関わり調査は加速する・・・
しかしそれを阻むものも只者ではありませんでした。常務である紀本が政界のドン、蓑部と結んでいたからです。しかし頭取は更に大和田を使って別ルートでの調査を命じていました。そしてそれぞれが調査し証拠をつかんだことでミッションは成就します。
①智美⇒富さん②半沢③大和田(&福山?)ここに頭取は命じてないでしょうが④黒崎もあわせると4つのルートで調査が行われていたわけです。執念すら感じます。
目標をどうしても達成したい場合、一つの部門や個人だけでなく二手も三手も使って、最後の最後に集結させる件が勝てる戦略家ぶりを感じました。
最後に
最終回で銀行を勇退した中野渡頭取。さり際も立派でした。上記の3つのポイント、まるまる真似できるものではありませんが男子たるものこうあるべき姿を胸に続編を待ちたいと思います!!