映画感想:アップグレード 近未来舞台の復讐劇で気づいたこと(ネタバレなし)
ザ・ボーイズ2のエピソード7がまさかの配信削除となったのでAmazonPrimeVideoのオススメに表示され続けてたこの作品の予告観たところ中々面白そうだったので視聴。
全自動運転の自動車や、スマートテーブルなどが出てくる近未来が舞台。
主人公グレイを演じるローガン・マーシャル=グリーンの表情、動きの演技が素晴らしい。全身麻痺時の表情だけの演技、ステム起動時のデジタルな体の動きの演技など難しいところを見事に演じてる。
そんなこの作品の見どころと私が勝手に思った教訓をご紹介します。
1.見どころ
1-1.近い将来実現しそうなテクノロジーが満載!
完全自動運転の自動車、メールはタブレットではなくスマートテーブルで観る、料理は音声で注文してできる・・・などAIやオンライン化が進んで実現しそうなものが一杯。
ちょっとした未来を観る楽しみがありました。今スマホで支払いしてるけどそのうち体に埋め込んだチップで決済できるようになったり、IDを持ち歩く必要がなくなったりしそうだけど、これを観るとちょっと怖くなるかも・・・
1-2.ヴェノムっぽい内なる別人格とのバディもの展開が熱い!
主人公のグレイと高性能AIチップのステムが掛け合いながら、行動を共にする設定。そしてステムの行動がやりすぎがちというキャラ設定。ちょっとトム・ハーディ似の主演ローガン・マーシャル=グリーン。
ということで「ヴェノム」との類似点が多い。ちなみに公開年はどちらも同じ2018年。
自分はバディものが結構好きなので、彼らが協力したり揉めたりしながら局面を打開していく展開はスリリングで良かったです。
1-3.アナログのスキルもまだ健在?!カーチェイスやアクション!
クライマックスは自動運転?!対人間の運転のカーチェイス!や敵との対決も武闘で倒すなど、アクションシーンが満載。
特に主人公を追い詰めるのはオフラインでハッキングができない生身の人間という展開で中々設定をうまく生かしているストーリーや魅せ方に惹き込まれました。
2.教訓
2-1.デジタルとアナログ、両方に強くなろう
DXの発展で便利になる社会、これを使いこなすことが今後の成長の鍵になるでしょう。
とはいえ非常事態になってすべてオフラインになったら・・・AIに不具合が生じたら・・・を考えるとアナログがスキルがいざという時に力を発揮しそうです。
思い出せば震災で通信どころか電気も使えなかったときに何もできなかったこと。電気、通信が回復した時SNSなどで仲間の安否が簡単に知りテクノロジーの本当の便利さを知ったことなどどちらにも苦手意識を持たず強くなることが生き残れる条件だとこの映画で感じました。
2-2.テクノロジーの進化の表と裏を考えよう
上にも書いたとおり、テクノロジーの進化にはメリットがある反面、リスクという裏の顔を持つことを忘れてはならない。オンラインで簡単に安価でサービスが享受できる反面、大事な個人情報を差出していること。AIで仕事を丸投げできるようになったら、プロセスがブラックボックス化してしまうなどなど・・・。アドバンテージとリスクを両方考え、判断できる目を養いたいと感じました。
2-3.復讐の先には何が待っているか考えよう
突然襲われ妻を殺され、自分も全身麻痺となってしまった主人公の復讐劇がテーマだが、昔の映画と違って復讐遂げて正義が勝ちましたというものは段々少なくなっているような気がします。復讐に復讐がの連鎖したり、復讐を遂げた後抜け殻になったりなどなど・・この映画の最後はどうなるかは触れませんが・・切り替えてやり直すとも本当の幸せの追求になるのかなと思ったりしました・・・
最後に
アップグレードはAmazonPrimeVideoでPrime会員だと2020/10/04現在では無料で観れます。
2018年公開映画と割と最近の映画なのでお得です。